昨年の春、ある自治体の衛生管理者向け研修に出させてもらいました。
昨年の段階では、まだ自治体もHACCPをどう取り組んでいいか。。という様子がうかがえました。
その時にちょっと気になったことを研修の中で説明されていたので、もしかして勘違いしている人が多いのかも?
と思った点を書いておこうかなと思います。
自治体の職員の方がこんな説明をしていました。
職員 「これからHACCPを取り組む必要があります。」
ももろ(うん、うん、)
職員 「HACCPは、安心・安全で美味しい質の高い食品を提供していくための取り組みです」
ももろ(ん? んん?)
職員 「来年の研修では具体的な取り組み方をご紹介できると思います」
ももろ(うーむ。まずいけど、とりあえず来年ね。。)
HACCPは安全な食品を提供していくための仕組みです。
「美味しい」「質の高い」という品質が入ると、安全性の焦点がぼやけてしまうこともあり、HACCPでは品質は取り扱いません。
あくまで、人体に害を及ぼす可能性を排除するしくみづくりです。
価格に見合った美味しさの提供、美味しい食材の提供、オーガニック野菜を使う、などは
HACCPの活動とは異なります。
お客様層を設定し、そのお客様が危害をこうむらない食品を提供する。
それがHACCPです。
食品を扱う事業者としては、お客様に危害を与えない仕組みづくりは大切な取り組みですね。
十分気を付けている事業者の皆様は多いと思います。
それを見える化して、安心・安全をお客様にも理解いただけるようにする取り組みがHACCPです。(*^-^*)